研究活動紹介

「満点計画」:大学と小学校が直結!

-第一線の研究者と子どもたちが進める地震観測-

地域・防災情報システム学講座 巨大災害情報システム分野

2009年、私たちは、京都府京丹波町の下山小学校を訪れ、小学生たち(5、6年生)とともに1台の地震計を学校の片隅に設置してきました。この地震計は、防災研究所地震予知研究センターが進めている「満点計画」(次世代型稠密地震観測)の一環として設置したものです。「満点計画」は、新たに開発された小型・安価で保守の容易な地震計を数多く(万点)に設置して充実した観測網を作ることによって、理想的な、つまり、満点の地震観測を行おうという計画です。

「満点計画」に、学校における防災教育をミックスさせたのが私たちの研究室のプロジェクトです。小学生たちは、地震研究者のアドバイスを受けながら、自分たちの手で地震計を設置し、その後の保守やデータ回収作業にも従事します。大切なことは、「本物」の地震研究に小学生たちが「一役買っている」、「一枚噛んでいる」という事実です。最先端の地震観測情報が、研究者と小学生のコラボレーションによって生み出されているわけです。

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関連リンク

ニュースリリース

ことばをつなぎ,人をつなぐ!

-サービスグリッド技術で,言語サービスを提供-

社会情報ネットワーク講座 広域情報ネットワーク分野

世界中の言語資源(辞書,用例対訳,機械翻訳など)を登録し共有することができる,インターネット上の多言語サービス基盤が「言語グリッド」です。この基盤ソフトウエアは、独)情報通信研究機構言語グリッドプロジェクトによって研究開発され,オープンソースとして公開されています。

公開されたソフトウエアを用いて,社会情報学コースが,非営利・研究利用を対象に言語グリッドの運営を行っています。2010年8月時点で,17カ国126組織に参加いただいており,90以上の言語サービスを利用することができます。その活用として情報学研究科の留学生と日本人学生のための多言語・多文化コミュニティを形成するための「G30コミュニティサイト」を提供しています。

研究活動紹介

関連リンク

ニュースリリース

  • 「4か国語即翻訳サイト 京大 留学生の生活 支援目指す」2010年2月20日, 読売オンライン,読売新聞, 朝刊, 京都35面
  • 「留学生のための「グローバル30多言語コミュニティサ イト」」2010年2月19日, KBS京都
  • 「ネットで瞬時に多言語翻訳」2010年3月13日, 京都新聞, 朝刊31面

見て分かる社会情報学コースの研究

情報学研究科は、情報学アウトリーチ活動において、研究開発の成果を「見せる技術」を磨き、分かりやすい説明を与える事の大切さを認識し、エデュテインメント(edutainment)をキーワードとして、情報学を楽しく見せる試みの支援を行いました。社会情報学コースからは、以下の4つの活動が提案され、成果が公開されています。

提案名 提案者
大規模マルチエージェントシステムに基づく都市交通シミュレーション用ビューアの開発
http://www.ai.soc.i.kyoto-u.ac.jp/trafficsim_viewer.html
服部宏充,中島 悠,石田 亨
マルチマウスクイズで学ぶICT
http://www.ipe.media.kyoto-u.ac.jp/MMQ/
喜多 一
ニュース評論家になろう
https://www.db.soc.i.kyoto-u.ac.jp/soc/P
吉川正俊,馬 強
「ライバルサーチ」と「ほんと?サーチ」
http://apps.hontolab.org/honto/index.html http://apps.hontolab.org/e-honto/index.html
田中克己
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